中2数学で「文字による説明」を苦手とする生徒がいる。
「奇数+奇数=偶数となることを説明せよ」といった問題である。
前問であれば「1は奇数3も奇数であるから1+3=4で4は偶数だから
奇数+奇数は偶数で当たり前じゃん!」ってことになる。でも、それは
たまたま1+3の場合だったからかもしれない。だから、すべての場合に
当てはまるように説明するためには文字を使う必要がある。
偶数、奇数の問題に関して言えば重要なことは、
偶数は(2の倍数なので)⇒2×(整数)
奇数は(2で割って1余る数なので)
⇒2×(整数)+1
となることである。
よって、偶数⇒2m(mは整数)
奇数⇒2n+1(nは整数)と表される。
Q1:奇数と奇数の和は、偶数か奇数か?
A1:m、nを整数とすると、
2つの奇数はそれぞれ
2m+1、2n+1と表されるので
それらの和は、
それらの和は、
(2m+1)+(2n+1)
=2m+2n+2
=2(m+n+1)
=2m+2n+2
=2(m+n+1)
m+n+1は整数なので
2(m+n+1)は偶数となる。
よって、奇数と奇数の和は必ず偶数となる。
よって、奇数と奇数の和は必ず偶数となる。
Q2:連続する2つの奇数の和は4の倍数
となることを説明せよ。
A2:nを整数とすると、
連続する2つの奇数はそれぞれ
2n+1、2n+3と表されるので
それらの和は、
(2n+1)+(2n+3)
=4n+4
=4(n+1)
=4n+4
=4(n+1)
n+1は整数なので、4(n+1)は
4の倍数である。
※ 整数+整数、整数-整数、整数×整数はいずれも整数である。
整数÷整数の場合だけ整数にならない場合がある ⇒ 例:1÷3=1/3
この他にも文字を使って説明する問題はいろいろあるけれども、
その本質を理解していれば、意外と簡単で楽しい。
加茂ゼミで一緒に頑張れば、難しそうに見えることも簡単で楽しくなるよ。
一緒に学ぶ仲間を募集しています。
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