Try to be positive

高校生は9月末に前期期末テストが終了し、10月から後期日程がスタートいたしました。
期末テストの結果の振り返りを授業でも行っていますが、解けなかった問題の解き方を説明すると、その説明を理解はしてくれるものの、「これは私には無理だ」とあきらめてしまう子がいます。この考え方では、同じ問題がテストに出た時、確かに解くことはできないでしょう。スポーツでは最初から負けるつもりで試合に挑む人はいないと思いますが、これは勉強でも同じことで、最初から無理だと思っている問題は、テストで解くことはできない。「これならできる(かもしれない)」と前向きに考えることが勉強でも大切だということを、私は身をもって経験しました。

私は大学時代にあまり真面目に授業に出ていなかったこともあり、大学院進学の際は内部推薦をもらうことができず、一般選考を受験することになりました。同じく大学院の選考試験を受験する同期の友人4人と1ヶ月以上にわたりテスト勉強しましたが、大学で履修した数学や物理はあまりに難しく、全員で考えても解けない問題ばかり。「もう無理」「俺たち絶対受からない」という言葉が口癖のように出てくるようになりました。

そんな弱気なセリフを毎日繰り返すうちに、いつしか私はボケのつもりで「無理じゃない!」「いや全員受かる!」と弱音を否定するセリフを被せるようになりました。最初はみんな笑って「なんでやねん」とツッコミを入れるだけでしたが、私が何日もそれを続けていたら、いつのまにか全員で「できる」「受かる」と言い続けるようになりました。目の前の問題が全くわからないままでしたが、せめて言葉だけは前向きに、笑いながら楽しく勉強しよう。そんな半ばヤケクソな流れだったのですが、今までよりも勉強中の雰囲気がよくなり、すると不思議とわからなかった問題が徐々にわかるようになり、勉強がはかどるようになりました。

大学院試験の結果は私を含め一緒に勉強したメンバー全員で見事合格。合格率を考えると奇跡に等しい結果でしたが、喜びを分かち合ったメンバー全員から言われたのが、私が「できる」「受かる」とポジティブなセリフを言い続けたことへの感謝でした。あれから気持ちが前向きになり、自信が持てたおかげだ、と。

今、目の前で「難しすぎる」「これは無理」と言う生徒がいたら、すかさず私は「ンなことない!」「大丈夫、今教えたからできる」と被せるようにしています。できるようになるための道筋、難問解決の手がかりは、こちらできちんと用意します。自信をもって、難問に立ち向かう心を持ち続ければ、必ず先に進めるはずです。あの時の私たちのように。

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